こんにちは、須田大貴です。
皆さん患者さんのコミュニケーションスタイルがわかったら、問診や説明が楽になると思いませんか?
実は結構当てはまり、使いやすい性格診断があります。
なぜなら、分類が簡単で覚えやすいからです。
今回は、ソーシャルスタイル診断を紹介し皆さんの診療に活かしていただければと思います。
ソーシャルスタイルとは?
ソーシャルスタイル診断は、人の行動傾向を4つのタイプに分ける診断方法です。
この診断方法は、アメリカの心理学者であるDavid Merrill博士が提唱したもので、ビジネスやコミュニケーションの分野で広く活用されています。
これをどうやって活用するんですか?
ソーシャルスタイル診断の分類
ソーシャルスタイルは4つに分類されます。
- アナリティカル
- エクスプレッシブ
- エミアブル
- ドライバー
この4種類になります。
では、詳しくみていきましょう
ソーシャルスタイルの概要
ではいきましょう。
その前に
問診のやり方は皆あるとは思いますが、いきなり質問に入らないようにしましょう。
理由は少しの会話を挟むことで大まかな性格診断を行うことができるからです。
・アナリティカル、ドライバー
→テンションが低い、なんでそんなこと聞くの?みたいな反応が多い
・エミアブル
→少しオドオドして、緊張しやすい
・エクスプレッシブ
→テンションが高い、下手すると勝手にしゃべりだす
これらを簡単に抑えておいて、読み進めてください!
アナリティカル
アナラティカルとは、分析的な思考を得意とする人のことです。
彼らは論理的に問題を解決を得意としています。
また、課題に対して計画を立ててその通りに行動することができます。
患者さんの特徴は?
後述するドライバータイプと似ているのですが、物静かです。
計画的で、頭で考えて思考を整理してから考えるからです。
頭で考えて、論理的な答えを出してから言葉を発するというコミュニケーション方法をとるため基本物静かという感じです。
コミュニケーションのPOINT
あいまいな質問をしない
↑これはよくないパターンです。
↓こんな感じがいい返答をもらえます。
こんな感じで細かく聞いてみてください。
エミアブル
エミアブルは気遣いが得意な社交的な人のことです。
エミアブルの人たちは相手の気持ちを考えることが得意です。
交渉面では相手の事を考えた提案ができますが、逆に相手の事を考えすぎてストレスを感じることもあります。
個人的見解ですが、トラウマを除き低血糖+エミアブルはHSPと呼ばれる傾向高いです。
患者さんの特徴
基本表情はとても豊かで、ドライバーやアナリティカルよりも多く話してくれます。
エミアブル最大の特徴はこちらに気を使ってくれるという事です。
ただ、気を使うポイントが別にそこまで気にしなくてもいいのにという事まで気になってしまうのがエミアブルなんだ。
例えば、
- 玄関から院の中に入ってきていいのか?
- トイレを使ってもいいのか?
などなどが多いかな。
コミュニケーションのPOINT
一番抑えておきたい会話のポイントは、
患者さんが不安に思う前にアテンドしてあげる事
です。
↑上記の患者さんのように、心配さんが多いのでこちらが先回りしてあげましょう。
問診
問診では患者さんが話してもいいタイミングを明確にしていきます。
これはエミアブルの特徴から考えればわかります。
エミアブルの患者さんはこちらが話すかな?という場面をよく見ていて、話していいのか機会を伺っています。
そして、多くの場合は施術家に会話のタイミングを譲ってしまい聞きたいことがきけないという事がおこり患者さんへの不利益につながります。
それを見分けるポイントは、、
○○さん、何かご質問がありましたら遠慮せず言ってくださいね。
ホワイトボードを使う施術家はよく注意してください。
ホワイトボードに患者さんは映っていません。
患者さんの顔を見てよく確認してしぐさを見逃さないでください。そのためには説明を区切る癖をつけていきましょう。
お手洗い
初診あるあるですが、施術の前にお手洗いのタイミングを逃してしまう患者さんもいます。
施術台にあんないされた後、
対応方法は簡単ですね。言いずらい患者さんもいると思いますので、
この一言で、患者さんはお手洗いに行きやすくなります。
これはマニュアルとして患者さん全員に行ってもいいかもしれません。
お手洗いを我慢していると、全身緊張が抜けませんので施術効果は出ません。
エクスプレッシブ
エクスプレッシブはとても社交的でおしゃべりが好きです。
このエクスプレッシブな方々は、とても活発にコミュニケーションを取ることやアイデアを創造する事をとても得意にしています。
昔クラスにいたような、よくしゃべって意見を主張するような人がいませんでしたか?
それがエクスプレッシブです。
患者さんの特徴
とにかくおしゃべりななことが特徴でテンションが高いです。
それが特徴ですからね。
コミュニケーションをしくじると普通にこうなります。
今日はね〇が痛くて来たのね。
わたし小学生の時にバレーボールをしててね、……..
ー5分経過ー
で、〇が痛いのは自転車で転んじゃったの。
エクスプレッシブで気を付けなければいけないことは、
- 話させてもいいがが主導権はこちらが握ること
- 時間配分をかんがえること
です。話させすぎると他の患者さんに迷惑が掛かりますからね。
以上の注意点を踏まえてPOINTをお話いたします。
コミュニケーションのPOINT
基本は気持ちよく話させる
オープンクエスションでもクローズクエスションでもどちらでも大丈夫です。
大体、1聞いたら7か8の返答が来ます。
しかし、ずっと話させていたら施術や問診が長引きやすいです。
相手の呼吸の移り変わりに注目
人間会話をしている時でも呼吸はしています。
それはエクスプレッシブの人でも変わりません。
(スーッ)
というように呼吸のつなぎ目を狙ってこちらからの会話をスタートしていきます。
話しを長引かせすぎると他の患者さんに迷惑ですからね。
呼吸を見極めるポイントは、
- 視診として胸郭の動きを見ておく
- 声が小さくなっていくのを聞き逃さない
などです。
そして、基本こちらの話は聞いていません
エクスプレッシブの患者さんは悲しいことにこちらの話を注力してくれることは少ないです。
その大きな理由は、前述した自分が話すのが好きだからです。
なので、、、、
みなさん、この経験はめちゃくちゃあると思います。
なので公式LINE等で動画を撮って送っておいて2度連絡するようにしましょう。
ドライバー
ドライバーは規則正しく表情が少なく目的達成を重要視します。
筋道が示されていれば仕事をするのが異常に早いタイプです。
職場にも、コミュニケーションが端的で仕事が早いといわれるようなタイプの人間がいるとは思いますが、その人がドライバータイプです。
患者さんの特徴
患者さんの特徴としては、
- 時間通りにきっちり来院される
- 回りくどい説明が嫌い
- 多少言葉がキツイ
これらが特徴があります。
コミュニケーションのPOINT
では患者さんとのコミュニケーションのポイントを紹介します。
まず一つ目は、
言葉がきついかもしれないが、悪意はないし事実を伝えているだけ
エミアブルの患者さん↓
ドライバーの患者さん↓
ここで注意していただきたいのは、
などと、変な仮説を立てないことです。
大変失礼ですし、このような性格故に返答をすることがあります。
なのでこちらも、質問方法を工夫する必要があります。
このように、細かく伝えましょう。
まとめ
皆さんいかがでしたでしょうか。
私は普段からこのように患者さんの性格をコミュニケーションから分析して問診や説明をするように心がけています。
その方が、患者さんはしっかり話を理解してくださるので改善のためにリピートをしてくれます。
そのため、WINーWINの関係を気づけるので皆様も真似してみてくださいね。
それではまた。