こんにちは須田です。
最近一次話題になった側弯症。
次の日に側弯症の子供が来たので、ここに報告いたします。
わりと側弯症は診るほうなので今回の記事は連載形式で側弯症の施術のノウハウを紹介できればと思っています。
今回のブログでは、論文等の解説はありません。
また、論文に基づいた施術ではないものがあります。その点を重視していただいてから読み進めてください。
また、個人の主観での施術になります。ご了承ください。
また、後ほど詳しく書きますが改善はあっても、完治の経験はありませんし、期間を要します。
加えて、大人になると食事指導、運動指導は必須となります
併せて、ご了承くださいませ。
側弯症の介入の考え方
皆さんは側弯症の施術はどのように考えて介入されていますか?
皆さんかなり仮説を立てるのに苦労すると思っていて、その理由は全身の歪みが大きいからだと思います。
また、関節の可動域が基準よりも高い場所もあるのがその理由の一つでしょう。特に股関節とか肩関節の球関節とかね。
では、どのように考えているのか?
全身の大きな膜内の圧力を整える
僕は側弯症の介入の際、一番最初に考えることは膜と膜の間の圧力を整えることです。
人間の体は膜で区切られており、膜と膜の間のある力が乱れると内側から、ネジられるように回旋を生じます、
ネジれが生じる理由は、筋肉の走行にあります。
筋肉の多くは、骨の端にから対側の骨つくのは想像できまか?
この状態で、筋肉が緊張を起こすので関節に対して捻じれが生じます。内側から支える力が何らかの影響により、弱くなった時膜間に捻じれを生じます。
これが一般に言われる膜のサブラクセーションです。
膜の種類について
膜は大きく分けると8個の膜があります。
- 足底筋膜
- 膝窩膜
- 骨盤(骨盤底筋)
- 腸間膜
- 横隔膜
- 胸膜
- 胸蓋(きょうがい)
- 小脳テント
の8種類です。
この膜同士の圧力を整えていくことが、施術の基礎となります。
側弯症を見て頂ければわかると思いますが、この膜を起点にサブラクセーションを生じていることが多くあります。
この症例を見ると、
- 胸蓋
- 胸膜
- 横隔膜
- 腸管膜
- 骨盤
を起点にサブラクセーションが発生しています。
シュロス法について
まず初回からシュロス法によるリハビリを行うことはありません。
その理由は、痛みに対する恐怖心があるからです。
痛みに対する恐怖心は
・日常生活動作
・リハビリ
を妨げてしまい余計に変形や痛みを助長させてしまいます。
全部治りますか?
はっきり申し上げると、100%は治りません。
目安は60~90%ほど変形が改善することはあります。
90%ほど戻ると、患者さん視点ではわからないぐらい見た目にはなることがあります。
しかし、
- スタティックパルペーション
- モーションパルペーション
を取るとサブラクセーションは起こっています。
簡単に言うと、骨の状態を診ることを言います。
- モーションパルペーションは骨を動かして骨の状態を診ること
- スタティックパルペーションは骨を動かさず骨の状態を診ること
また、歪みを診る事をリスティングと呼びます。
次回の記事では、各膜の解剖を2~3回に分けてお伝えしていきます。
ではでは~