皆さん、患者さんを視ただけで患者さんの痛みの原因の大部分把握できるようになりたいと思ったことはないだろうか?
視ただけですべての悪い場所を見抜くのは不可能。
しかし、、実は診るだけで痛みの原因の大部分を把握できるようになる練習方法は確かにあります。
なぜなら、私が実践してきた方法があるからです。
この記事では、柔道整復師や整体師の視診が得意になる練習法を紹介していきます。
この記事を読むと視診の練習が効率的にできるようになり、
- 検査時間が減った結果、施術時間の短縮
- 触ってもないのに悪いところを言い当てられる
などいいこと盛りだくさん。
この記事では、視診の練習法を覚えて視診ができるようになりませんか?
シンプルゆえに使いやすく、実際に私が手書きで使っていたものをillustratorで作ったものです!
ぜひご活用ください^^
視診とは?
視診はざっくりいうと、
目で確認できる患者さんの患者さんの状態を把握することで、検査や施術の判断材料を探したりすることを言う。
私のやる視診ですが、
- 左右の骨の位置
- 関節にある上下の骨の関係
- 皮膚の色や腫れ具合
などを見ていくことが多いです。
お医者さんは?
中医学では?
中国伝統医学(日本の漢方医学も含める)で用いられている望,聞,問,切の4種の診断法をいう。望とは視診であって,黄疸とか皮膚の発疹の観察のように西洋医学と共通するものもあるが,栄養状態とか皮膚の色沢などから患者の一般状態を判断し,それを治療に大きく反映させるという,より積極的な意義ももっている。外観のほかに重視されるのは舌診であって,舌苔の状態が細かく分類されている。
引用:コトバンク
正式にはお医者さんの言葉なんですかね?
中医学では基本ですね。
海外のオステオパシーなどでは、下着姿のまま全身をくまなく視診し状態を把握します。
視診でわかることは??
視診読み取れることはたくさんあります。
特に、表面から良い取れる判断材料から仮説を立てることのよりたくさんの治療ルートを考えることができます。
例えば、
- 側頭骨・乳様突起・左右の位置
- 肩甲骨・肩峰の左右・の位置
- 脊柱の回旋、左右偏移の具合
- 骨盤の位置配置
実際の事例とともに
ここでは、筋力の弱化と緊張を分けて書いていきます。
その方が、臨床を想像しやすいからです。
臨床では視診で様々な判断基準を得れると思います。
大腰筋
- 弱化側・・・足尖部の内旋、足の外反
- 緊張側・・・骨盤の上昇、腰椎の変位
その状態で、エクササイズを行っても鍛えることはできません。
なぜなら、過緊張状態で筋力低下を起こしている状態だからです。
そのような場合は流派は問いませんが、
- クリニカルマッサージ
- 腱引き
- ストレイン&カウンターストレイン
などで柔軟性調整をしてあげるといいでしょう。
梨状筋
- 弱化側・・・足の内旋
- 緊張側・・・足の外旋
背臥位の患者さんの両足を持ち上げて両方とも内旋していきます。
その際に過度に
- 過度な内旋
- 大転子が前方に偏位
等のサインが見られた際には注意が必要です。
また、このような症例ではエクササイズにより改善することが多くあります。
大殿筋
- 弱化・・・骨盤の上昇と下肢の内旋膝関節外側の安定性減少
日常生活では、立ち上がり動作は仙骨のうなずき運動が行われます。
促通する組織を列挙します。
- 多裂筋
- 腓腹筋
- 腹筋群
- 下腿三頭筋
- 大殿筋
- 胸腰筋膜
などになります。
これに加え、過緊張組織に対してアプローチしてあげるとなおよいでしょう。
右前脛骨筋と大腰筋
前脛骨筋・・・足の回内、偏平足
大腰筋・・・下肢の内旋
足首・股関節一つずつ可動域を確認していきましょう。
また、両方弱いことももちろんあります。
十分注意していきましょう。
広背筋
- 弱化・・・肩の上昇、頭部は水平。
僧帽筋がなぜ緊張状態にあるのか??
ここは、よく勘違いされやすいのでよく注意しておきたいですね。
腹横筋
- 弱化・・・腹壁外側の膨張と側弯。
腹直筋を屈曲した際に側腹部が大きく出っ張るようになります。
これは腹横筋の筋力低下や弱化が原因で腹圧を上げられていないからです!
膝窩筋
- 弱化・・・膝関節後部の支持減少による過伸展
反張膝では、重心の位置が下方に偏位する関係から頸椎に異常を出すことがあります。そのため、頸部や肩こりでも下肢のエクササイズや感覚入力は必要な事があります。
下部僧帽筋
- 弱化・・・胸椎の支持減少、後弯増強
いわゆる、猫背という状態です。
・胸郭の前方が短縮
→肋間、胸筋群、縦隔、肺の硬さ
・背部が伸長
→僧帽筋が弱化状態のため多裂筋が過緊張状態
というような状態になっています。
エクササイズにより筋量を増すことを考えると、筋の最伸長→最収縮が必要になってきます。そのためしっかりと、最大収縮を促せるような状態を作ることも考えましょう。
付録:視診練習シート
今回は付録のような形で練習シートを配布いたします。(もしかしたらやめるかも。)
配布する理由ですがこのシートに記入して練習するだけで、視診の能力が上昇します。
通勤中や散歩中にそこら辺にいる人で練習できる。
あまり時間かけずにできますからね。
外でも院内でもipadとかあると印刷の手間がなくて楽。
先輩ipadとペンシル使って
視診評価シートPDF(Good Note)に写真とコメント書いて、そのスクリーンショットを公式lineで患者さんに送ってますもんね。
皆さん、使いやすいように応用して使ってほしいかな。
実際に使ってみるとこんな感じ
使用しすると、こんな感じになります↓↓
メインが黒い矢印が視診でわかることになります(わかりやすくする都合上減らしています)。
そのほかにも、結構書いてありますが、施術法によって必要なことを書けばいいと思います。
右上の方位磁針のようなものは、
- 痛みの方向
- ペインスケール
- 痛む場所
をまとめて書いています。
また、そのほかに書いている項目をまとめておくと、
- 主訴の部位
- MMTの低下筋肉(広背筋など=AK)
- 骨・関節の配置(TMJ=顎、舌骨)
- 内臓(肝臓)
- 神経の滑走不全ポイント(橈骨神経)
- 脈診
などを書いています。
この通りに書く必要があるのか?
その必要はなく、視診でわかることを書き出していき施術に必要なことを記入していくと施術の役に立つと思います。
ぜひこちらからダウンロードしていただきスキルアップしてください!